2016年09月08日

ごきぶりポーカー

こんにちは!!

久々のゲーム紹介です。
今日紹介するゲームは「ごきぶりポーカー」です。


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ゲームの名前に「ごきぶり」と入っているので、
ぎょっとされる方も多いかもしれませんね。


ごきぶりは忌み嫌われる対象ではありますが、
その辺もかわいくデフォルメして、
おもしろおかしくテーマとしてあつかっている、
海外製のゲームはすごいなぁと感心させられます。
(ちなみに、ごきぶりサラダやごきぶりダンスなんてゲームも)


さて、このゲームのキモはなんといってもブラフです。
ブラフとは、「はったり」を意味する英単語ですが、
このゲームではたびたび相手に対してブラフをしかける場面があります。



「これは、カエルです」
差し出されたカードに描かれているのは、
本当にカエルか、それとも別の生物か?
相手のブラフを読みきって、見破る必要があります。



ゲームの簡単な説明ですが、
8種の害虫の描かれたカードを他の誰かに
裏向きで差し出すと同時に、
上記のように「これは〇〇です」と宣言をします。


宣言は、本当でも嘘でもよく、
たとえ「カエル」が描かれていても、
「ごきぶり」と言ってもOK。


それを差し出された人が、
1)嘘か本当か判断する
2)判断を保留し、カードを見る
  →他の人に差し出す
ということをします。


1)で間違ってしまうと、
差し出されたカードを受け取らなければならず、
手元にたくさんの害虫カードを受け取った人が負けとなります。


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このゲームでは、ゲームに勝つために、
「ブラフ」というちょっとした「嘘」をつきます。
子どもたちは普段、
「嘘はついてはいけない」と言われているのですが、
このゲームの中では、
なんと、嘘をついてよいと許されるのです。


そのドキドキ感たるや。

相手が出してきたのは、本当にカエル?
信じていいの?
いや、嘘っぽい?


そんなことを子どもたちが頭で考えて判断する、
普段ならできないことをする中で、
おおげさに行ってしまえば、
真実を見つめる目をやしなっているのかもなと思います。


https://www.facebook.com/saikorojuku/videos/1672558566397512/

先日、facebookの記事でアップした上の動画にも、
子どもたち同士の読み合い、熱い闘いが繰り広げられている動画があります。
合わせてぜひご覧ください。

posted by サイコロ塾塾長 at 15:33| Comment(0) | ゲーム紹介

2016年08月18日

ごいた

こんにちは!!


今回のブログでは、「ごいた」を紹介します。
このゲームは、日本発祥、
それも石川県の特定の地域で今も伝統ゲームとして、
盛んに大会が開かれているゲームです。


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ゲームの概要を簡単に。
使用するのは、将棋のコマに似たコマです。
実際の伝統ゲームでは竹から切り出したコマを使用しますが、
サイコロ塾では簡易版のカードを使っています。


各カードには、
「王」「金」「銀」「馬」「飛」「角」「香」「し」が、
書かれていて、それぞれ枚数が決まっています。


このゲームは4人専用で、しかも、2人対2人のゲームになっています。
同じチームになった2人がそれぞれテーブルで、
向かい合う様に座ります。


全32枚のカードを4人に8枚ずつ配り、
親になった人からカードを出していき、
カードを早く出しきった方のチームがその回に勝利します。


カードの出し方ですが、
親ははじめに1枚を伏せて出し、
その下に「攻め」のカードを1枚出します。


順番が次の人に回って次の人ができることは、
「攻め」のカードと同じカードを出して「受け」るか、
パスをしてさらに次の人に回すかのいずれかです。


「受け」ることができるのは、
基本的には同じ種類のカードですが、
「王」は「し」「香」以外のすべてのカードを
受けることができます。


親が出したカードを誰も「受け」ずに、
全員がパスをした場合、
親はさらに1枚を伏せて、
新しい「攻め」のカードを出すことができます。


こうやって、自分の手元のカードを減らして、
一番最後の「攻め」のカードを出したらアガリ、
最後に出したカードごとに点数が変わります。


(↓この場合、「金」であがっているので得点は30点)

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このゲームの面白いところは、
なんといっても「ペア戦」であるところです。


ゲーム中は具体的な相手への言葉による指示は「なし」、
ということにしています。
例えば、自分が出したカードをチームのもう1人に、
「受けてほしくないなぁ」と思っていても、
それを直接伝えることはできないので、
自分がこれまでに出したカードだとか、あるいは、
これまでほかの人が出したカードから推測してもらいます。


もちろんその時に、チームになっている相手の傾向などを
読む必要もあって、それらを頼りにカードを出します。


ある程度は、絞り込めても最後の最後は、
呼吸を合わせる必要があったり、
踏み込んでカードを出さなければいけなかったり、
そういうドキドキ感が子どもに受けているのかもしれません。


また、「最後に伏せたカードと同じカードであがると得点2倍」、
というルールが効いていて、
それまでの回で負けていたとして、
一発逆転をねらっているチームは、
カードの出し方の傾向がわかりやすくなるといったこともあります。



たった32枚のカードのみを使うゲームですが、
相手しだいでとっても奥が深く、
それは伝統として長い間残るだけあるなと思わせるゲームです。
(子ども受けも特にいいです)


さて、以下、僕も入って行った回の様子です。
最初の手札はこちら↓


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「王」が入っていて、
「金」が3枚(全部で4枚)もあるので、
若干強めの手札と言えるでしょうか?


親は僕の右隣の子どもからでしたが、
順調にカードを出していくことができ、
最終局面はこちら↓


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なんとか手札の強さを活かせました。
ハイライトは「王」で受けた後、
「し」(←最後の「攻め」で伏せています)ではなく、
「金」で「攻め」を行ったところでしょうか。
右隣の子の最後の2枚が「し」と「馬」だったため、
結果として、受けられない「金」を出したことが奏功しました。
「金」を2枚伏せて、得点2倍も狙いたかったのですが、
ここは固く勝利を目指した形となりました。



この「ごいた」。
熱心に布教している団体があったり、
日本伝統のゲームとして伝えていきたいゲームです。
ぜひ一度体験してみて、「相手の意図を読む体験」、
「相手に意図を伝える体験」といった奥深さを味わってほしいです。
posted by サイコロ塾塾長 at 10:27| Comment(0) | ゲーム紹介

2016年08月04日

すしごー

みなさん、こんにちは!!


今日は「すしごー」というゲームの紹介です。
このゲームもともとは、海外で「SUSHI GO」として発売されたものが、
今年になって、日本語版として発売されたものです。

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簡単にルールを説明します。
ゲームの開始時に人数に応じて所定の枚数、
カードが配られます。


配られたカードの中から1枚を選んで自分の前に裏向きに伏せ、
一斉にみんなで表にします。

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その後、手元に残ったカードを左の人に全て渡します。
これを手元のカードがなくなるまで繰り返します。


自分の前に出したカードの得点を集計し、
所定のラウンド数で一番点数を得た人の勝利です。


ルールは本当にこれだけ。
このゲームのメカニクスを「ドラフト」というのですが、
そんな難しいこと知らなくても、
ちょっとの説明でみんなで参加出来るゲームです。


さて、このゲームの何が子どもをひきつけ、
どんなことを学んでいるかを考えてみました。



まず、子どもにとって刺さっているのは、
なんといっても絵柄の可愛さです。


様々なお寿司(寿司でないものも多々笑)が擬人化された、
可愛らしいキャラクターとしてカードに描かれています。

これは案外に大事な要素で、
「可愛いから手元に集めたい」と思う子どももいるようです。


もちろんそれだけでは勝負に勝てないので、
どうにか自分の前にお気に入りのカードを出すために、
他の人から回されてくるカードを覚えたり、
出したカードによって牽制したり、
といったことをしないといけないです。

これらは大事な戦略要素ではあるものの、
とにかくもう「可愛いは正義」とでも言わんばかりに、
子どもたちは自分の好きなカードを出せる喜びを感じています。



さて次に、すしごーで子どもたちが学びの体験をしているのが、
自然な得点計算です。
動機付け高く、得点計算をしている、といってよいでしょうか。


カードの中には、
「出すだけで得点となるカード」
「次に出すカードの得点を3倍にするカード」
「ラウンド終了時一番多く持っていた人が得点になるカード」
「2(or 3)枚セットで得点になるカード」
などがあります。

これらを自分たちで計算して、
得点をお互いに比べる光景が自然に発生しています。

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さまざまな学年の子どもたちが混合しているので、
計算力に差はありますが、
いずれも自分の得点だからこそ、真剣に計算をしています。

ちょっと横道ですが、「計算」に関して。
子どもたちの計算ドリルを覗くと、
よく「りんごがXこありました。オレンジがYこありました・・・」的な、
日常生活と離れる、とまではいかないまでも、
計算することに対して、モチベーションが生まれない、
「やってやろう!」って気持ちにならない問題が並んでいます。


そうではなくて、「勝負に勝ちたい」→「だから、正確に計算を」、
ということが目指せるのは「楽しさ」をベースにした、
ゲームの中でこそだと思います。

こういう中でこそ、計算力は発揮されるし、
磨かれるものではないかと僕は思います。


横道に逸れましたが、最後にもう一つ。
これは、子どもたちが遊びながら、自分たちで気づいたことです。

その名も「プリン保険は大事だよ」です。

このままではなんのことやら。


カードの中には、
「ゲームの終了時に最大枚数持っていると得点」
になるけれど、「最小枚数の人は減点」となる、
「プリン」というカードが存在します。
(お寿司カードではないけれど、子どもたちは、
「あぁ、食後にデザートないといかんけんね」と理解してます笑)

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後半の「最小枚数の人」になりたくがないために、
他の人の出したプリンの枚数を見ながら、
自分も適度にプリンを出しておく、
これを子どもたちが「プリン保険」と名付けたのです。


なるほど、確かにあらかじめ投資をしておいて、
マイナスを防ごうとする、あわよくば得点にもなる、
これは「保険」に近いのかもしれない、
と子どもたちの発想に脱帽でした。

子どもたちが自分たちで、大事なことに気がついて、
それを共有していく様は、
これこそが共同による学びの体験だなと、
そして、こういう場面を増やしていかないといけないな、
と強く思いました。



「すしごー」ですが、Amazonで手頃なお値段で買えます。

よければぜひ!

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posted by サイコロ塾塾長 at 10:19| Comment(0) | ゲーム紹介